vol.18 株式会社 田中プラント

株式会社田中プラント 代表取締役 田中悟

建設業に携わる企業を応援する総合建設組合、GCUです。今回ご紹介するのは大阪に拠点を置く株式会社田中プラントの田中悟社長です。高校時代からプラント工事にアルバイトとして携わり、卒業後は就職の道を選ばず自ら事業を起こすほどの気概を持っている田中社長。平成10年の設立から徐々に事業を拡大し、現在はプラント工事の他に店舗内装や大型スポーツ施設の改装なども手がけるようになりました。

インタビューでは会社としての取り組み、GCUとの関わり、そして絆プロジェクト参加の理由などについて率直に語ってもらいました!

田中プラント設立の経緯を教えてください

 

実は父親も同業なので、高校時代から長期休みの時など事あるごとに父の仕事を手伝っていました。基礎的な部分ではありますがその時にプラント工事の技術は自然に身についたと思います。自分は工業高校に通っていて卒業後の就職も決まっていたのですが、いざ入社となった時にどういうわけかどうしてもサインができなかったのです。若かったこともあり枠におさまることに抵抗があったのかもしれませんね。そんなわけで、高校を出たらいきなり一人親方状態となりました。

父親のところや他の会社の手伝いを転々としているうちに人脈が築かれ、技術もさらに身についてきたので、最初は個人事業として「田中工業」を平成10年にスタートしました。当初はプラント工事だけでしたが、やがて建設部門にも事業を拡大しようと建設業許可も取得し、平成20年に「株式会社田中プラント」として法人成りしました。

 

現在の事業内容を教えてください

 

田中プラントは「プラント工事」「建築改修工事」「フットサル工事」の3つの事業を柱としております。この他にも、夏の室内の暑さ対策として「プロックス遮熱シート」の施工提案を行なっております。こうやって改めて見てみると幅広いですよね(笑)。プラント工事に関しては原子力・火力発電所から石油プラントや化学プラントまで手がけているので、手前味噌ですが私たちの技術力が広く認められていることを証明していると思います。近年では建設工事の需要も多く、関西圏だけではなく全国対応にて店舗工事や内装工事を請け負っております。私たちの会社はもともとプラントから始まっているので、設備系の有資格者が多いことも強みだと思います。幸いなことにチェーン展開をしている大型商業施設や公共施設からの依頼がコンスタントにあり、日々東奔西走しながらこれらの工事を行なっています。いつの間にか田中プラントも大所帯になりましたが、職人魂を忘れずに、一つ一つの仕事と丁寧に向き合っていきたいですね。

 

日々の業務の中で大切にしていることは何ですか?

 

「絶対に逃げない」「やり遂げる」「納期を守る」

この3つを常に心がけています。

就職を蹴って裸一貫でスタートしたこともあったからなのか、目の前のことに全力で取り組むことでしかお客様にお返しできないと思っています。お客様は私達にお金を払って依頼しているわけですから、絶対に裏切るわけにはいかないですよね。そして、納期を守るということも徹底しています。時間をかけて質の高い仕事をすることはできますが、それはある意味当たり前。納期を守るということは人としての礼儀でもあり、人に対する態度の表れだとも思っています。どれも“会社として”というより“人として”心がけたいことですよね。

また社員に対しては、仕事をする上でそれぞれの個性を尊重するようにしています。みんなプライドを持った職人なので、考え方もやり方も違いますからね。昔は社員を変えさせようとしたり、まとめようとしたりして苦労しましたが、結局人は変わらないと学びました。変わるきっかけを作ることはできますが、その人が自ら変わりたいと思わないと意味ないのです。ワンマン社長になる気もないですし、今はそれぞれが自由にやっていますね。

 

GCUに加盟したきっかけは?

 

GCUへの加盟は、理事長の中村さんとの縁がきっかけでした。たまたま何かの講習会で中村さんとご一緒した時に誘われたのですが、組合の理念に共感する部分もあり、また何より中村さんと自分が同い年だと言うこともあったので親近感を持ちました。中村さんは建設業の未来を広い視点で考えていて、それぞれが会社単位で頑張るという以外にも、協働することによってさらなる発展を目指すという考えを持っていらっしゃいます。社会貢献もその一環だと思うのですが、私としても長く会社をやっていて次のステージへ行くべき時なのかなと思っていました。そのような意味で、GCUへの加盟は自分にとっても好機でした。

 

絆プロジェクトへの参加について教えて下さい

 

絆プロジェクトとは

長期化するコロナ禍においてGCUとして何か支援できることがないかと考え、イオニアカードを寄付する『絆プロジェクト』を立ち上げました。会員企業様に参加を募ったところ多くの企業様から寄付表明をいただきました。

新型コロナウイルスで経済の先行きが見えない中、社会貢献を行いたいと考える企業様が多いことにGCU運営メンバー一同が感動を覚えると共に、改めてGCUの存在意義を再確認しました。

昨年年末からスタートし、会員企業様より寄付のご報告が続々と届いております。

 

絆プロジェクトへの参加は、ただ漠然と社会貢献をしようと思ったわけではなく、身近に困っている人がいたのでイオニアカードを寄付することで役に立てるのではないかと思ったのが理由です。ある交流会で知り合った方がいまして、お仕事をお聞きしたら介護施設の経営をしていらっしゃったのです。このコロナ禍なので感染予防対策に不安を抱えていて、日々気苦労が絶えない印象でした。何か私にできることはないだろうかと考え、絆プロジェクトを思い出したのです。

早速を寄付しようと施設を訪れる約束をしたのですが、何しろ外出もままならないご時世なので、本当にバタバタと施設の裏口から渡すというような形になってしまいました。効果の程を聞きたいのは山々なのですが、あくまで“寄付”なので過度に干渉しないことも大事なのかなとも思っています。相手はモニターではないので、寄付した時点で相手に委ねるしかないですよね。役に立っていることを願っています。

 

今後GCUで実現したいプランはありますか?

 

メンバーの魅力につられてGCUに加盟しましたが、田中プラントとしてはまだ関わりを模索している最中かもしれません。他の会員企業の皆さんは“社会貢献”を自然に実行されているような印象ですが、私たちは正直まだその域には達していないのではないかと感じることもあります。しかしGCUとの関わりの中で刺激を受けることが多いのも事実で、影響を受けながら良い意味で田中プラントも変化しています。今の時代は共生や共存が重視されている風潮なので、GCUの一員であることはきっとアドバンテージになっているのでしょう。少しずつですが、GCUにおける自分達の立ち位置や役割を確立させて参加度を上げていきたいですね。