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第4回 カンボジア歯磨き教育プロジェクト会議

 

*感想  


今まで行った海外旅行の中で、一番良い体験でした。子供たちと触れ合うこと、とても普段の 海外では味わえないことで貴重な体験でした。現地に行かないと、何も始まらないと痛感した。 ボランティアで何かしてあげるのではなく、予想と反することが多く得たものが多かった。

 

*今後の歯ブラシ提供について



今回持っていった歯ブラシは1800本以上。一人に4〜5本は与えられる本数であり、年間 を通して使える数である。歯ブラシに変わる何かより、これは基本習慣として続けていければ 良いと判断した。何もないよりプラスに捉え、歯ブラシ提供をする。

反省点としては、年齢にあった歯ブラシをきちんと配れたらよかったと感じました。幼児・小 学生と、2段階で表示をして持っていけたら、現地の大人達でも判断して配れるだろう。

今後、歯ブラシの提供というイベント的なことではなく、指導・審査・相談のようことができ たら、もっと口の中の状況を良くできる。それぞれ2時間程度の滞在で、毎回ブラッシング指 導は必要ない気もする。

 

*訪問施設ごとの傾向



1、カナーコブ小学校

 

2時間の滞在では、カナーコブ小学校は把握しきれない。午前たけではなく、1日通して午前 も午後も居た方が良い。口の中の状況もそんなに悪くはない。生活の何かできっかけがあって 良い方向に変わっていくんだと感じた。 特に先生方がしっかり指導できていると感じたので、先生方に提供できる内容が良いと感じた。 デンタルIQをあげるような話しを含め、大人たち先生たちに医学的な情報提供をした方が今後 にもっと役立つと感じた。若い女性の先生達の着色をとってあげるなど、審美的な情報提供も し教えることもできると思う。


2、くっくま孤児院


くっくまは孤児院は、日本の子に準じた対応ができる指導が行き届いていた。歯科医院の良い 先生が指導していると感じた。治療も受けているし、支援もあるみたいなので、物の支援だけ、 訪問して遊びにいく感覚で、美和さんに情報を提供し教えることができたら良いと思う。



3、マンゴスクール

 

一番フォローが必要と感じた。口の中の状況も管理も悪かった。乳歯の虫歯だけではなく永久 歯の崩壊も見られた。歯肉炎も多かったから、ブラッシング指導は必須だと感じる。普段から 磨いている習慣がない口の中だった。 しかし、先生方が一番真剣だと思った。もっと先生方をフォローをしながら、確認をしにいく という関わり方ができると思った。大人・先生・親を巻き込んでできる事が可能なら今後やっ てみたい。



 

*口の中の状況報告



ほとんどの方が歯列が良く、永久歯と交換する時に上手にアーチが綺麗に広がっている。 姿勢と大きく関係している。裸足で指をしっかり広げて普段の生活ができていることが要因で はないか。 集まってくれた時も立って整列してくれている。体育すわりでは坐骨を倒してしまうので姿勢 が悪くなるから、今後もそういうことをしないように伝えたい。姿勢が良いから 鼻呼吸ができているので、ぽかんと口が開いている子もほとんどいないし、目が輝いている。

 

*今後について



衛生士は、今回やった歯ブラシ指導をレベルアップする。ドクターは、先生や大人向けに講話 する。一番必要なことは、「食べ物の調査」である。食事と虫歯の関係は深い。口の中を拝見 した結果、治療ではなく予防的見地で、食事指導は必須だと感じる。しかし、食事が貧困で虫 歯になっても良いから、食べないといけないのであれば、それなりに指導も必要である。これ らの環境を知る上で、適切なボランティアとして機能できる。

歯ブラシの支援は、今後も協力的にしていく。今回もカンボジアの歯みがき教育にとご支援い ただいている寄付金や、GCUの予算として使わせていただけるのであれば、今回のメンバーがみ んな自分たちで購入することなく、諸々持って行く物資もご相談していきたいです。 帰国してからも、歯磨きジェルの提供やマウスピースの提供をしてくださっています。医学的見地から現地だけでなく、先生方は丁寧に関わってくださっているのでこれらも含めた活動にしていきます。

プロジェクトリーダー 蒲ケ原裕子